Oh Lately

アメリカ在住デザイナー先生のブログ

ブラジル音楽

僕は相当昔からブラジル音楽が大好きでフォローしている。一番始めに好きになったのが、Tei Towaの"Future Listening"のTechnovaとBatucadaだ。当時高校3年生の僕はJ-Popを卒業して洋楽に傾きつつあったのだが、DJをしていた兄がオススメしてくれた"Future Listening"は衝撃的だった。

Technovaはビートにパンチが効いてて小気味がよく、ボサノヴァ特有の気だるい感じがあってやみつきになった。Batucadaはなんと、当時メジャーデビュー前のBebel Gilbertoをフィーチャーしていて、アップテンポの流れからサンバやヒップホップのビートのレイヤーを重ねていくという天才的なアイデアで、20年経った今でも全く色褪せない。

もう一つはRed Hot Rioというコンピレーションアルバムで、これはブラジルの古典的なボサノヴァを現代的に解釈したリミックスアルバムで、大学時代ひたすら聴いていた。その当時はJobimも、Joaõ Gilbertoも知らなくて、キワモノから入った感は否めないがその後ブラジル音楽のルーツをたどる作業をかなりシリアスにした。

高校時代の親友のRが大阪梅田のブルーノートでバイトしていて、海外の大物アーティストのショーに空席がある時はとても安い値段で入れてくれたので、かなりの数のライブを見に行った。Sergio Mendes、Joycé、Marcos Valle、Bebel Gilbertoなど本物のアーティストを小さな箱で間近で(しかもげきやすで)観れたのは素晴らしい経験だった。一つ恥ずかしい思いをしたのが、BebelのコンサートでClose Your Eyesという曲の演奏中に、Bebelが英語で「目を閉じて音楽に身を任せて」と言ったので、それを間に受けて目をつぶってフラフラと変な踊りを数分続けてたのだけど、目を開けたら周りの人たちがみんな座ってたこと。これは今思い出しても恥ずかしい。

それと、京都に住んでいた時にはよくKyoto Jazz Massiveの沖野さん(弟)のパーティーに通ってたのだが、沖野さんや、坂尻憲司さんがよくブラジルに行ってレコードを買い付けに行っているという話を聞いて、僕もいつかは絶対にブラジルに行って見たいと思っていた。そういう意味では、今回の旅は念願のブラジル音楽をDigする旅にしようと思っています。面白い出会いがあればいいなあ。