Oh Lately

アメリカ在住デザイナー先生のブログ

コートジボワール戦の日


さて、この日は結果的には残念な日だったが、もうなんとも言えないくらい壮絶で濃密な一日だった。試合開始が夜の10時でそれまでどうするのよ?という感じだったけど、とてもイベントフルだった。

次の日のナタール(300km)いきのバスがオンラインでうまく予約が取れず、バスターミナルまで行くことに。そのバスターミナルが中心部からかなり離れている上に、列が長すぎる。しかも、なんの前触れもなく全ての窓口が閉じて、建物の反対側のブースに並べと言われる。

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気を取り直して順番を待ったら、今度は係りの人が全く英語を話さない。ここで活躍したのがiPhoneのGoogle翻訳。「明日の朝ナタールまでのバスチケットを2人分買いたいです」と打つと、"Eu quero comprar duas pessoas uma passagem de ônibus para amanhã de manhã Natal"という風にでてくる。文法的にどこまで正しいかは怪しいが、とにかく通じた。これはイイ。この旅で大活躍の予定。スマホ利用については後日また書く。

ルームメイトのDaveがアメリカに試合のチケット5枚全部忘れて来るという失態を犯したのだが、ダメもとでFIFAのチケットセンターに行ってみる。すると、警察に行って盗難届を出せば再発行してくれるとのこと。これは思いがけない僥倖だ。ただ、警察がどこにあるのか、彼らが英語を理解するかは全くの未知数。

実はこの日は一人旅になった時点でいろんな人のツテを使って知り合いを探していて、その人たちと合流した。ブラジル人のMateusとDiogoは広告のプロダクションを共同経営するクールなコンビ。この彼らが車で警察署とチケットセンターを往復してくれて、通訳してくれて全く初対面なのに信じられないくらい親切にしてくれた。
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次から次に効率的にトラブルを解決した後、レシフェの北に10キロほどの所あるオリンダという町に連れて行ってもらった。ここは、ユネスコの世界遺産に登録されている美しい街でカラフルな建物が印象的。赤い瓦の屋根の上にネコがいっぱいいてのどかでいい所だ。ゴチャゴチャした観光地のレシフェよりオリンダの方が全然良い。地元の美味しいシーフードのお店に連れて行ってもらい、大満足。
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さらに、オリンダに住んでいるGabrielと合流して、家の中を見せてもらう。家は石畳のストリートギリギリで建っているのだけど奥に庭があって広々として素晴らしい住宅だ。

色んな人の好意によって素晴らしい体験ができた。ブラジル人は屈託がなく、陽気でとても親切な人たちだ。ブラジルという国に誇りを持っていて、外国から来た人達がブラジルのことを好きになって欲しいという純粋な気持ちがひしひしと伝わってくる。官僚的なBullshitには辟易するけどこの国の人たちは最高にいい人たちだ。

長くなりすぎたので、試合の話は次のエントリーで。